中国で映画のスクリーン上に視聴者のコメントを表示する試みがスタート

先日、以下のような記事を見つけました。

Theaters in China Screen Movies, and Viewers’ Text Messages – NYTimes.com
http://sinosphere.blogs.nytimes.com/2014/08/20/theaters-in-china-screen-movies-and-viewers-text-messages
Live commenting: New experiment with watching movies – CCTV News – CCTV.com English
http://english.cntv.cn/2014/08/18/VIDE1408361646683487.shtml?_ga=1.46083172.1928196436.1408491079

中国のいくつかの映画館で、「弾幕」と呼ばれる新しい映画視聴スタイルが試験的に導入されています。「弾幕」は、映画視聴中に観客が各自の携帯電話を使ってテキストメッセージを送ると、そのテキストが映画のスクリーン上に表示される、というもの。

要は映画のスクリーンでニコニコ動画と同じことをやるという試みのようです。
まあ、目の付け所としては面白いと思うのですが、正直、お金を払って映画を見に来たのに、コメントの弾幕を見せられた日には、私だったら間違いなくブチ切れているでしょう。(笑)
そもそも、ニコニコ動画自体、全ての人が楽しんで見ているわけではありません。
(ちなみに私はニコニコ動画は大好きですよ。でも、映画では勘弁してほしいですね。私みたいな考えの人も結構いると思います。)
日本で一番使われている動画サイトは、今でもYoutubeですし。
もちろん、コメントを楽しめる人達にとっては、このサービスはいいのかもしれません。
が、それ以外の人にとってはウザい以外の何物でもないでしょう。

それに、ネタバレや下劣コメントがスクリーンに流れるリスクもあります。
ニコニコ動画の場合は、「ネタバレや下劣コメントが嫌だったらコメント消せよ」で済むのですが(本当はこれもどうかとは思いますが。まだ対処できるので)、映画のスクリーンの場合はどうすることもできません。
そんなわけで、このサービスは個人的には失敗すると思います。
大体、天安門のこととかをスクリーンに流されたら、中国も困るんじゃないですかね。
そっちの方面でも色々と問題があって失敗するだろうなあと思います。

でも、アイデアとしてはなかなか面白い。
映画見ながら、コメント流すことができたら、ニコ動に馴染んでいる人には楽しめますし。
ただ、スクリーンに流してしまうと、観客全てがコメントを強制視聴させられてしまうので、そこだけを改善すればいいのかなと思います。

そこで考えたのが、コメントの流れるメガネです。
映画館で3D映画を見る時に、3Dメガネをつけるでしょ。
それと同じ要領で、コメントを見たい時はコメントメガネをつけるんです。
コメントメガネをかけたら、映画の前にコメントが流れてくるように見えるようにすればいいんです。
コメント見たくない人は、メガネをつけずに普通に鑑賞すればいい。
Google Glassとかで作れそうな気がする。(実物に触ったことないから何とも言えないけど)

問題があるとすれば、コストの問題ですかね。
多分、3Dメガネみたいに安価でばら撒けるとは思えないので、結局、高い金でメガネ買った人だけが楽しめるサービスになりそうな気がするなあ。
それに、目に悪そうな気もします。
私は、3Dメガネつけて3D映画見ると、やたらと目が疲れるのですが、やっぱり3Dって目に結構負担がかかっているんですかね?
コメントがメガネの中をずっと流れているのを想像すると、やっぱり目に負担がかかりそうな気がするなあ。
コメントメガネのおかげで視力が落ちましたなんて人が増えた日には社会問題に発展しかねません。

アイデアとしては結構面白いと思ったのですが、ビジネスにするには幾つかの難しいハードルを超える必要があるようです。
でも、今は技術進歩が凄まじいので、これらの問題を解決したメガネが案外すぐに出てくる可能性もあるかもしれませんね。

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